ジェントルでスーパーな伝統的なスーパーカーDB11

アストンマーティンの代名詞ともいえるDBシリーズ。先代のDB9に次ぐ最新モデルであるDB11は新世代アストンマーティンを象徴する幕開けともいえるモデルです。なぜ、このようなことを言い切ることができるのか。憧れでもあり今や伝統の象徴ともいえるアストンマーティンDBの最新モデルであるDB11の魅力をお届けします。

アストンマーティンDB11はどんなクルマなのか?!


出典元:ウィキメディア

そもそもアストンマーティンDB11がどのようなクルマなのかということからおさらいしていきましょう。アストンマーティンDB11はアストンマーティンラインナップの中で2+2の2ドアクーペもしくはオープンのコンバーチブルのモデル。伝統のV12 気筒エンジンを搭載し高いスポーツ性能を維持しながら快適性も犠牲にしない高いグランドツーリング性能も備えています。

DB11のDBはデイヴィット・ブラウンの略でアストンマーティンが実業家で工業機械などを製造するグループ会社あるデイヴィット・ブラウン・リミテッド傘下に収まったときにリリースされたDB1から継承される伝統ある名称。アストンマーティンのDBシリーズは高級感とスポーツ性能を両立したグランドツアラーを示すグレードとして現在でも使用されています。また、映画「007」シリーズでは「ボンドカー」として劇中に登場しジェントルでスマートでスポーティなクルマとして世界中で知られるようになりました。

DB11は2016年に登場したDBシリーズ最新作。全長4739mm全幅2060mm全高1279mmと低く長さは控えめながらワイドなボディを持ちます。デザインはアストンマーティンを示す特徴的なフロントグリルにつり目型のヘッドライト。フロントタイヤハウス上部にはエアロブレードが装着されており低さを強調するとともにスピード感も増幅しています。曲面を使ったボディパネルにさりげなく個性を主張する各パネルのプレスライン、ボリュームのあるリアフェンダーは踏ん張り感を強調しています。リアに回ると細く繊細な線で描かれるリアコンビライトが特徴的です。遠くから見てもワイド感が強調されアストンマーティンと静かでパワフルなただ者ではない雰囲気を感じることができます。

インテリアはレザーがふんだんに使われ縫い目であるステッチでさえデザインの一部として使い見てるだけでも所有する喜びを感じることができます。ツートンカラーのインテリアカラーを選択すればコントラストがはっきりと出るためアストンマーティンワールドを存分に感じることができます。サポート性が優れていながら窮屈感のない体になじむシートはいつまでも座っていたくなるほど座り心地が良く快適なグランドツーリングを味わうことができます。

参考:アストンマーティンDB11売却専門ページ!

異なる2つの心臓を持つDB11


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アストンマーティンDB11は2つの心臓を持ちます。アストンマーティン伝統のV12気筒エンジンとV8エンジンの2種類のエンジンが搭載されています。DB11から採用されたツインターボエンジンはメルセデスAMGから供給を受けています。特にDB11 AMRに搭載されているV12気筒5.2Lエンジンは最高出力639PS最大トルク700Nmを発揮するハイパワースペック。日常使いの領域から最大トルクを発揮させる設定になっているため日常のドライビングからスポーティな走行を体感することができます。

今となっては貴重なV12気筒エンジンのスムーズな回転と湧き出るパワー、エンジンを回す喜びを味わえるのは今しかないということができるでしょう。それほど絶滅危惧種のエンジンであり価値のあるエンジンなのです。メルセデスAMGから供給を受けているとはいえチューニングはアストンマーティンのキャラクターに合わせた設定になっています。

特にサウンドに関してはAMGのようにドロドロしたサウンドではなく静粛性重視でエンジンサウンドはどこか遠くでかすかに聞こえる程度にチューニングされているのがアストンマーティンDB11の特徴。気が付いたらあっという間に速度が上がっているなんてことが日常的に起きてしまうことがあるのでアストンマーティンDB11に乗るときには速度超過には十分に気を付けてください。


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アストンマーティンの伝統を受け継ぎながら進化し続けるシリーズがアストンマーティンDBシリーズです。映画にも登場し憧れを抱く方たちも多くいると思いますが、アストンマーティンの2+2グランドツーリングカーを手に入れるためには2718万円の対価が必要になります。しかし、先ほども述べたように歴史ある伝統を引き継ぎ絶滅危惧種のV12気筒エンジンを搭載したハイパワーラグジュアリーグランドツーリングカーにこれだけのお金を支払う価値は十分にあるといえるでしょう。

ツインターボを搭載し日常領域からスポーティな一面を見せながらも室内は快適性が担保されている良いギャップはアストンマーティンが築き上げてきた独特な世界。イギリスのジェントルなスーパーグランドツーリングカーDB11。スーパーカーとグランドツーリングカーと高級車のいいとこどりをしたモデルということができるでしょう。

紳士のためのスーパーカーDB11

今回はイギリスを代表するスーパーカーメーカーであるアストンマーティンの代表モデルDB11を紹介してきました。アストンマーティンの出身地であるイギリスらしいジェントルでクールな見た目でありながらも中身はスーパーカーそのものであるDB11。ぜひこの機会に手に入れてみてはいかがでしょうか。

[ライター/齊藤 優太]