スーパーカーブームを思い出すスーパーカー!?ランボルギーニ・アヴェンタドール

スーパーカーの世界を牽引するランボルギーニ、そのフラッグシップを担うモデルがアヴェンタドールです。かつて製造・販売されていたランボルギーニ・ムルシエラゴの後継車種にあたりランボルギーニの高いパフォーマンスや先進性・進化をダイレクトに感じられるモデルです。今や貴重な大排気量・多気筒エンジンを搭載しているのもアヴェンタドールの特徴です。今回は進化したランボルギーニのフラッグシップモデルであるアヴェンタドールについて深く掘り下げていきましょう。

デザインから見るアヴェンタドール


出典元:ウィキメディア

ランボルギーニのフラッグシップモデルであるアヴェンタドールをデザインから紐解いていきましょう。スーパーカーの名に恥じない存在感。キリッとした目つき、低くワイドなボディは空気抵抗を極力受けない設計になっています。折り目をつけた紙のようなボディパネルはランボルギーニらしさがあり、一筆書きでかけるようなサイドビューはスーパーカーらしい部分。また、かつての名車であるランボルギーニ・カウンタックにどこか似ている雰囲気を持つのもアヴェンタドールの特徴です。

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大きなエアインテークを眺めながらドアノブに手をかけ軽く引くとドアは上方向に向かって開くガルウィング。このドアの開閉方式もスーパーカーを語るには欠かせない要素です。翼を広げたかのようなドアから覗くインテリアはSF映画に登場するような操縦席が広がっています。エクステリアに合わせた差し色が入っている室内空間は非日常への入口。幅広いサイドシルをまたぎ片手で上部に上がっているドアを引き寄せながらコックピットへ入ると整列したスイッチ類、水平基調のダッシュボード、デジタル表示によるメーターが目の前に現れます。操縦席=運転席とパッセンジャーシートを区切るセンターコンソールにはナビ・オーディオ・ドライブモードセレクト・エンジンスイッチなどが左右対称に整列しています。

ブラックをベースとしたセンターコンソールの中でもひときわ目立つ赤いカバー部分がエンジンスイッチ。カバーを開け中のスイッチを押すと雄叫びを上げエンジンに火が入ります。ひと手間かけてエンジンをかける工程もランボルギーニならではの粋な演出。室内はランボルギーニのアイコンとも言える六角形をモチーフに造形がされています。サポート性に優れたシートはスポーツ走行に耐えられるだけでなく、姿勢が安定することから長距離運転でも姿勢が崩れにくいといったメリットがあります。では次にランボルギーニ・アヴェンタドールをスペックの面から見ていきましょう。

数字から見るランボルギーニ・アヴェンタドール


出典元:ウィキメディア

ランボルギーニ・アヴェンタドールの3サイズから見ていきましょう。全長4797mm全幅2030mm全高1136mmのワイド・アンド・ローすぎるほどのスタイル。まさに「地面を這うような」という表現が正しいほどのスタイルです。車両重量は乾燥重量は1575kg。車検証の数値では1890kgと決して軽いというわけではありませんが重量を物ともしない心臓を搭載しています。

座席後方に搭載されているエンジンは6.5L自然吸気V12エンジンが搭載されています。エンジンが絞り出す最高出力は740PS、最大トルクは690Nmと必要にして十分すぎるほどのパワーを生み出します。エンジンが発生するパワーは7速のオートマティックトランスミッションを介して4つのタイヤに伝えられ地面を蹴っていきます。パワーを余すことなく伝えるドライブトレインの精度が高いのはもちろんですが、強烈な加速や減速に耐えうるだけの強靭なボディーもアヴェンタドールのトピック。

レーシングカーを中心にスポーツモデルに採用されているカーボンファイバーモノコックシャシーを採用したボディにより安定感と安心感のある走行を実現。もちろんカーボンファイバーシャシーによる軽量化の恩恵もあって、0-100km/h加速は2.9秒以下、最高時速は350km/h以上のスペックを備えています。

憧れが現代に蘇ったアヴェンタドール

ランボルギーニのフラッグシップを担い、往年の名車であるカウンタックを彷彿とさせるデザインを取り入れているアヴェンタドール。過去の名車の要素を取り入れながらも現代の最新技術を使いとてつもないパフォーマンスを身に着けたフラッグシップにふさわしい出来になっています。そしてなんといってもアヴェンタドールのポイントはかつてスーパーカーとして話題となったカウンタックの要素を取り入れていること。

スーパーカーブームの時代に憧れだったカウンタック。見る角度によってカウンタックらしさを感じることができる現代のスーパーカーがアヴェンタドールなのです。憧れを最新技術と高いパフォーマンスで表現したランボルギーニのフラッグシップがアヴェンタドールであると言えるでしょう。大排気量かつ自然吸気の多気筒エンジンを搭載しているスーパーカーはこのアヴェンタドールが最後かもしれません。このアクセルを踏むためには4490万円の車両本体価格が最低限必要になりますが、それだけの価値は十分にあるモデルです。

過去と現代をつないだランボルギーニらしさと先進性と洗練されたメカニズムを搭載したスーパーカー ランボルギーニ・アヴェンタドール、現代に蘇った名車の最新モデルの世界を堪能してみませんか。

[ライター/齊藤 優太]