どんなシーンにも対応する、オールラウンダーなスーパーカー「フェラーリ 488」について解説!

新世代フェラーリの幕開けを象徴する488

フェラーリといえばV12気筒高回転エンジンを搭載したイタリアのスーパーカーメーカーです。伝統を守りながら進化し続けてきたV12気筒から時代に合わせダウンサイジングターボ化した新世代フェラーリが488なのです。

車種名の488の由来は1気筒あたり488ccであることが由来。488ccの排気量を持つピストン8つで構成されるV8ターボエンジンをリアミッドシップに搭載し後輪を駆動させるユニット持つ488のトランスミッションはデュアルクラッチトランスミッション。ハンドルに付いているパドルを操作するだけで瞬時にギアチェンジをすることができる2ペダルスーパーカー。Gran Turismo Berlinettaの頭文字を組み合わせたGTBは2シータークーペスタイル。

スポーツドライビングからグランドツーリングまで幅広く対応したスーパーカーがフェラーリ488GTBなのです。

時代のニーズに合わせながらも個性を発揮しているフェラーリ


出典元:ウィキメディア

フェラーリ488GTBはクルマに求められる環境性能に対応するため排気量を縮小しターボチャージャーを搭載しています。排気量は先代の458イタリアの4500ccから3900ccへ大幅ダウン。ターボで過給することで最大出力670PS/8000rpm最大トルク760Nm/3000rpmを発生させます。

エンジンはダウンサイジングしているものの先代458イタリアよりも92PS/220Nmもアップしています。全長4568mm全幅1952mm全高1213mmでありながら車両重量(空車重量)1475kgと非常に軽量に仕上げられています。

参考:フェラーリ 488買取専門ページ!

ワイド・アンド・ローなスタイルと軽量ボディ、ハイパワーエンジンが生み出す胸がすくような加速フィールはスーパーカーでなければ体験することができない世界。

そして、GTBの由来でもあるGran Turismoが示すように日常での乗り心地も犠牲にしていないところがフェラーリ488GTBの特徴。最近のモデルらしくステアリングのスイッチや走行モードを切り替えるスイッチが備え付けられており手元の操作や最低限の手の動きだけでさまざまな操作ができるようになっています。

センターコンソールのギアセレクターもスイッチ式のシンプルな造形になっており運転に集中できる環境が作り出されています。

グラマラスなエクテリアとドライバーのためのインテリア


出典元:ウィキメディア

ついつい、エンジンパワーの話やドライビングフィールの話をしがちのスーパーカーですがなんといってもグラマラスな造形がフェラーリ最大の特徴です。

大きく口を開けたフロントバンパー、低いボンネットに縦長の眼光が鋭いヘッドライト、大径のホイールを収めるタイヤハウスと盛り上がるフロントフェンダーがスポーティな印象を強めています。

なだらかなルーフラインと曲線を巧みに組み合わせたベルトラインが織りなすガラスエリア、後方に搭載されたエンジンに空気を送り込むための設計がされているサイドパネルは効率を考えられているのにも関わらずグラマラスな形状。リアコンビランプは丸型ですがワイド感を強調させるリアのコントラストが特徴的です。

突き出たテールパイプとリアディフューザー、どことなくレーシングカーの雰囲気を漂わせるリアフォグランプなどモータースポーツの最高峰であるF1マシンを彷彿させるエッセンスを感じられます。インテリアに目を移すとスポーツドライビングに耐えられるスポーツシート、ドライバーを中心とした室内が広がっています。

コックピットと呼ぶにふさわしい造形、ドライバーに向けられたエアコン吹き出し口、タコメーターを中心に配しマルチインフォメーションディスプレイを備えたメーター、レーシングマシンに装着されるようなスイッチや回転数を知らせるLEDランプが装着されているステアリング、パッセンジャーシートもサポート性に優れた形状のシートが奢られています。

もし手に入れるなら今がチャンス?!

時代に合わせたダウンサイジングターボエンジン、走る芸術品と形容されるように見るからに美しくスポーティでグラマラスなエクステリア、ドライバーオリエンテッドなインテリアを持つスーパースポーツカーであるフェラーリ488GTBを手に入れるなら今がチャンスといっても過言ではありません。

特にガソリンエンジンが生み出すアクセルを踏んだら踏んだ分だけ加速するフィーリングやエンジンを回す楽しさ、エンジンの回転が高まるとともに速度が乗っていく感覚はフェラーリ488GTBでしか味わうことができません。

というのもフェラーリは2022年から電動化したモデルを6割以上導入することが発表されているからです。純粋にガソリンを燃やして動力を生み出すドライブトレーンが搭載されるモデルは現在販売されているモデルのみ。

電動化されたフェラーリも魅力的ですが内燃機関ならではの味を持つスーパーカーとしてのフェラーリを楽しむなら今がラストチャンス。新車本体価格は3070万円、オプションを装着すると4000万円オーバーの高額なモデルですが購入を悩んでいるなら早めに相談した方が良いでしょう。

[ライター/齊藤 優太 画像/写真AC]